病気と向き合いながら全国で演奏活動を行っているテノール歌手の本田武久さんと、鶴岡市のミュージックボランティア「ひまわりの会」(阿蘇路代表)のコンサートが来月6日、鶴岡市羽黒町の玉川寺で開かれる。
本田さんは北海道生まれ、山形大学教育学部特設音楽科卒。6年間の社会人生活を経て29歳で東京芸大音楽部声楽科に入学。卒業後の2007年に難病を発症し、進行する病状と向き合いながら全国各地で演奏活動を行っている。
今夏、日本テレビ系列「24時間テレビ」に出演し、慈悲に満ちた歌声とともに病状や生活の一端が紹介された。
ひまわりの会は、会員の一名が難病の多発性硬化症を発症したことを機に、病気を抱える人たちを音楽で応援しようと、鶴岡市内のピアノ講師や教員らで08年に結成。ピアノ、歌、バイオリン、トランペット、手話など多彩な構成で、病院や児童館などでのボランティア演奏やチャリティコンサートを行っている。
今回は、本田さんの活動を支援するとともに、多くの人にその歌声を届けようと企画した。
コンサートは2部構成で、1部はひまわりの会のメンバーによるピアノソロや連弾、バイオリンや歌の演奏。2部は、本田さんがホームソング・メドレーや「新世界」「
この素晴らしき世界」「
めぐり逢い」など数曲を歌い上げる。
午後7時開演。入場料は大人2000円、高校生以下1000円(未就学児は無料)。収益金は「難病のこども支援全国ネットワーク」へ寄付する。