鶴岡市立荘内病院(松原要一院長)で28日、「緩和ケアコンサート」が開かれ、入院患者と家族らがバイオリンやギター、ピアノなどの演奏を楽しんだ。
鶴岡市と三川町を合わせた地域が昨年度、厚生労働省のがん対策戦略研究「緩和ケア普及のための地域プロジェクト」で全国4カ所のモデル地域の1つに選定された。コンサートは、がん患者が直面するさまざまな問題の解決に取り組む「
緩和医療」について患者や市民から理解を深めてもらおうと、同病院の緩和ケアチーム(PCT 鈴木聡委員長)が昨年初めて実施した。
2回目の今回は、庄内在住のピアノ教室の指導者や声楽家などでつくる「ひまわりの会」と、音楽好きの病院職員による「トリオ・ルバート」メンバーによるコラボレーション。ギターでのショパン「
夜想曲」やピアノ連弾での「
星に願いを」など、なじみ深い7曲が披露され、会場の同病院1階中央ホールに集まった100人余りの入院患者や家族、看護婦などは静かに目を閉じて演奏に聞き入っていた。
鈴木委員長は、「患者苦しみや悩みを取り除きながら治療を進めるのが緩和ケア
。コンサートを通してリラックスしてもらいたい」と話していた。